地盤の問題点


地盤が問題になるのは、大きなビルを建てる時で、一般の住宅を建てる際には関係ない!と思ってはいませんでしたか?
 この考え方が間違っていたということは、今では多くの方の共通した認識となりました。 確認申請時の書類にも、この地盤調査報告書の添付が義務づけられるようになりました。 とにかく、どんなに頑丈な建物を建てようがこの地盤が弱ければ、せっかくの建物に傾きが生じ、 場合によっては住めなくなってしまう危険性が潜んでいるのです。 
 「この辺りの地盤は堅いから大丈夫」なんて簡単には済まされない問題です。 実際に建物が建つ敷地の中がどうなっているのかは、実際に調査をしてみないとわかりません。
 次のような現象が見られたら、要注意です!     
   
 ・ドアなどの建て付けが悪くなったり、ドアが自然に開いてしまう、閉まってしまう。      
 ・外壁や基礎部分に亀裂が走ってきた。   
 ・庭の一部に穴が空いたり、水が溜まりやすい場所ができてきた。

 これらの状態は「不同沈下」という現象です。 敷地の一部に弱い場所があり、その部分が徐々に下がってしまい、家が傾いてしまうことによって問題が生じます。 気分が悪くなったり、めまいがしたり、という症状に悩まされている方の家を調べてみたら、敷地の一部が下がっていて、 それに合わせて、建物に僅かですが傾きが生じてしまい、それによって、体調を崩してしまった、という事例もあります。
 「不同沈下」とは異なり、地震により起こる問題が「液状化」です。 海岸などの埋め立て地だけではなく、山を切り崩して造った造成地にも起こり得る問題です。 というこは、戦後の高度経済成長後に開発された多くの住宅地で起こり得る問題だということです。
 一般的に家を建て直す際には地盤調査が義務づけられていますので、必ず調査を行い、地盤が弱いとわかったら、 対策をたてれば良いのですが・・・ 地盤調査の方法も地盤改良の方法も色々あります。 インターネットで「地盤」と検索してみると、実に多くの会社が多くの方法を提案していますので、 一度ご覧になることをお勧めいたします。 勿論、素人にはわからないことだらけ! こういう時にも、設計事務所がお手伝いいたします。 気楽にご相談くださいませ。